新学期が始まる時期。
NHKあさイチでも不登校の特集をしていました。
私も娘が不登校経験者。
現在、通信制高校に通っている娘。
今ちょうど、学校の学習で泊まりで出掛けています。
昨日も楽しそうな写真が送られて来ました。

通信制高校だけど、よく学校には通っています。
今って昔のイメージと違って、通信制高校にもいろいろあるんですよ。
大変だけど、楽しそう!
いい学校に出会えて本当に良かった!
通信制高校での先生との面談で、娘が私たちに感謝しているのは、
「学校に行かなくて良いと言ってくれた」ということだそうです。
それを聞いて、本当に嬉しかったです。
実際、不登校の親御さんたちは、その決断がなかなかできないそうです…
私だって、両手をあげて賛成!とは言えなかった、という事実。
できれば学校に通って欲しいというのは、子供の将来を心配する親として当たり前の気持ちだと思います。
そんな娘は中学3年のとき、突然不登校になりました。
これから進学先の高校を決めて、入試頑張ろうって、まさにそんな時…
勉強だって頑張ってたのに…
不登校の話は昨今いろいろ問題になって、頻繁にメディアでも聞く話ですし、
中学生になるまででも、多少なりともいろいろな心配事やトラブルがありますよね。
私は、もし娘がいじめられたとか、学校に行きたくないと言われたら、娘の気持ちを考えて絶対行かせないようにしよう!と思っていました。
実際の原因はいじめではないので、いじめとかじゃないのに、なんで行けないのかな?なんであと半年我慢できなのかな?と思ってしまったこともあります。
それでも、娘はストレスでじんましんも頻繁に出ていたので、相当なストレスだったでしょう。
結局しばらくは学校を休ませることになるのですが、その後担任の先生と本人との面談をし、教室でなく別室登校をするということになりました。
学校に毎日欠席の電話をするのが、つらかったなぁ。
「どうされました?熱はありますか?」
なんて毎回聞かれて。
外に出れば、「今日は学校お休みかな?」なんて聞かれて。
私は本人に不登校の原因を無理やり聞くことも嫌でしたし、希望を優先してあげたかったので、その面談に加わることもしませんでしたし、担任と親とのとの面談もありませんでした。
娘は2学期の途中から卒業まで、ずっと、時々休んだり行けそうな時間は別室登校を頑張ってくれました。
でも、娘はきっと本心では行きたくなかったんじゃないか、と思います。
担任の先生は進路指導にあたり、全日制高校を推して来たとのこと。
先生としても、不登校からの通信制高校という流れより、なんとかして全日制高校に行ってくれたら、と思われたのかと思います。
私自身としましては、娘が学校に行きたくない!と言ったら絶対休ませてあげる、とキッパリ考えていたにもかかわらず、
いざ本当にそれが現実になると、実際には、学校に行って欲しいというモヤモヤがずっとあった気がします。
事実、娘が別室登校であっても、学校に行って学校と繋がっていることが私の安心材料になってもいました。
もしかしたら、私たち親のためだったり担任の先生の言うことに従って渋々学校に通っていたのかもしれません。
モヤモヤした私の気持ちには、娘が学校に行かないと周りに言いたくないという世間体もあるだろうし、自分が不登校の子供を育てたことが母親失格だという現実を突きつけられる、という思いがあったような気がします。
(今は不登校の子供でも母親失格ではありませんし、むしろ優しい良い子に育ってくれたと思います。それに世間体などどうでもいいです。)
周りの子が全日制高校に合格したと聞いたり、毎日お弁当作りが大変だとか、部活頑張ってるとか、そんなことを聞くと、つらかったものです。
精神的に不安定な娘との日々も、どう接していいのか分からずつらかったなぁ。
その後娘は拒食症になり、健康も危ぶまれることに。
児童精神科に通い、カウンセリングを続けて、現在は寛解しましたが、当時は何もかも思ったのと違う現実が起こってしまったことに、みんな戸惑っていました。
一方、娘の友人に同じように学校に行けなくなった子がいました。
その子のお母さんとも仲良くさせてもらっています。
電話やLINEでのやりとりで、お互い気持ちを、話せる大切な存在。
不登校になった友人は結局、学校に再び通うようになり、全日制高校に進学しました。
再び通うようになったのは、親の希望もあったようですし、学校からのフォローも効果があったためなようです。
学校に行かない選択をした娘。
学校に行く選択をした友人。
どちらでもいい。
不登校の後、進学したいとなれば進学先によってはとても苦労することになるかと思いますが、不登校だと人生詰んだ、というのは少し違うと思います。
こんな時代なので、いわゆる「普通」から外れてしまうことが、親としては本当に苦しいですよね。
確かに決まったレールに乗らないといけないような、ものすごいエリートを目指していたなら、その人生だけで言うと詰んだ、なのかもしれないけれど。
幸せはそれだけじゃないですから。
本人が思う幸せは親とは別のところにあるのですから。
子供が自分自身の幸せを目指せばいい。
人生長い。
ゆっくり自由に探せばいい。
どんな職業に就こうが、本人が幸せを感じられる毎日を送ってくれたら、それが一番だと私は思います。
親としては、子供が元気で幸せでいてくれればそれでいい。
心を壊して、体を壊して、つらい思いをし続けている子供を見ていた時が一番悲しい。
娘は今、通信制高校で学び、趣味で資格をとり、アルバイトもし、将来の夢に向かって大学進学を目標に頑張っています。
私のモヤモヤした気持ちは、もうなくなりました。
娘は自分で目標を持って頑張って生きている。
元気になって良かった!
もうそれだけ!
不登校だった人、周りにも結構います。
見えないだけで。
職場の上司のお子さんも、昔不登校だった、なんて最近聞きました。
今は部屋から出られなくても、子供だっていろいろ考えているものです。
この先どうしようとか、ちゃんと考えている。
心配しすぎないで。
子供を信じて。
午後には娘が帰って来ます。
お迎えに行って、楽しげなお土産話をいろいろ聞きたいと思います!